Smoke Cabin Dec 2002
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燻製作りは私の野遊びの原点です。
燻製小屋の熱源は薪ストーブです。
薪に火を付ける。 と、白い煙が煙突からはモウモウと出始め、やがてストーブのゴォーと燃え上がる音と共に白い煙が透明になって行く。
火入れ完了の合図です。
さて、ここでまずは乾杯のビールですね。
やがて、薪ストーブの上に仕掛けたチップの箱が熱せられ煙が立ち昇り、吊り下げられた肉を包みながら、小屋そのものを燻していきます。
この後は、薪をくべる。チップを足す。ビールを飲む。しゃべる。なんだかんだと人の薀蓄に耳を傾け、そうかそうか、これがその味か。
「フン。いけるじゃないか。」と、持ち込まれた各人自慢の燻製を楽しむ。
これが約5時間近く続き、やがて小屋の扉を開ける。
煙が薄れると、色良く褐色に染まり熱せられた肉からはポタポタと油が滴り落ちている。
ニンニク、生姜、香ばしい醤油の匂い。
「ウマソー。いい匂い。」
そこでまた「こいつはうまく行った。」だの、「ちょっと塩が強かったか!」だのと話がつきないのであります。
これが、例年、大晦日に行われる「大燻製」なのです。
例年集まるメンバーは青梅、都内、埼玉から、この忙しいはずの大晦日にやって来て何の邪魔も入らない別世界で一日を過ごすのであります。
これがここ何年かの通例。
建てて10年になろうとしている燻製小屋。こんなに続くのも仲間あってのものです。
冬は一日中、ほとんど日の差さないツンドラ地帯の様なこの場所も、燻製仲間にとっては一年の締めくくりとなる貴重な場所なのです。
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