町外れに行くとPublic Foot Pathと書かれた地味な看板が立っている。そしてそこから先は静けさと広い空間が自分だけの物になる。
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道の右手の一段低くなった斜面に羊の群れが……。
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男が一人、その傍に立ち大声で何やら叫んだ。すると、一頭の黒と白のぶちの犬が急な斜面を一気に駆け上がって行く。
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ほんの数分間の映画のワン・シーンを見るような出来事
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歩き道をさえぎる木の柵の扉にも小さなプレートに黄色い矢印が……。 それを開けてまた、元どおりに締めておく。
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車道に沿って石を積んだ塀が続いている。この石の塀はこの地域ではどこにでも見られる。 下の方から横に積んでいって肩ぐらいの高さになる所で、最後に石を起こして縦に一列積んでおしまい。
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Public Foot Pathは牧草地の端を塀に沿って長く続いて行く。 道は下って牧草地を横切り、石の塀に向かって行く。そしてその石の塀には幅広い梯子が……。
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川巾は4〜5mぐらいか。橋は無く大きな石がポン、ポン、ポンと6つ程、歩ける様に据えられている。 これでいいんだな。橋はいらない。
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50m程離れた所にいた牛が、私達が通りかかったのを見つけたらしくこちらを見た。 そして何に興味を持ったのかトコトコと斜面を上がって来る。 「まさか、ここまでは来ないだろう。」と思っている内にも牛は柵のすぐ傍まで来てしまった。
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2m程手前で立ち止まり横目で我々を見ている。日本人が珍しいのかねえ? さよならして歩き出すと、牛がモオ〜。これは挨拶だなと思い、こちらもモオ〜、と挨拶を返す。 モオ〜、 モオ〜、モオ〜……。
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グラスミア・ウォーキング
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