グランチェスターからケンブリッジへ 2003 Home

ケム川沿いウォーキング 8月9日(土)

その日はピーターバラに行き、ケンブリッジ駅に戻って来たのは6時を過ぎていた。予定より2時間以上も遅れているが、まだ明るい。
これからタクシーですぐにグランチェスターに行けばケム川沿いを歩いて帰って来られるだろう。

駅前でタクシーに乗り込む。
「川沿いを歩きたい。Footpathの近くまで頼む。」
若いタクシードライバーのお兄ちゃんは日本にも来たのだそうだ。
「ワールドカップ、イングランドの応援に行った。Kyouto?? TokyoとOhsakaだけ知ってる。」

grantchester グランチェスターまでは15分と掛からなかった。
すでに7時近かったので村の中を歩くのはあきらめ、川に向かった。

川沿いに降りて行くと何やら賑やか。皆、川に集まって水浴びしていたのだった。 一家で子連れもいたが、カップルや若い仲間でも来ている。 川沿いの樹にぶら下げたロープでターザンごっこ。 バッシャーン!と、水しぶき。
水着じゃない女性もいる。この暑さ、泳ぐつもりじゃなかったが、我慢できなくなったか?

犬も何頭かはしゃいで駆け回っている。飼い主が投げる棒を追っかけて川に飛び込む。バッシャーン!
もう一頭が続いて飛び込む寸前、気後れして躊躇しているのが可笑しい。水が苦手な犬もいるのか?

普段見慣れている日本の川の水とは違って緑色に濁っている。水の中では全く見通しが利かないだろう。 絵として見ている分には木々を写し込んで美しい風景になるが、透明な水を見慣れている目にはあまり泳ぎたくなる水とは言えない。
が、彼等はとても楽しそうに見えた。

今年は特別なのかも知れない。12年ぶりと言われる暑さ。毎年、こんな光景が見られるとは限らない。
木陰に座り込みシャンパングラスで乾杯しているグループ。こんな仲間になら加わりたい。

岸辺に小船が何艘か寄せられていて、3m程の長い竿が川底に一本づつ立っている。これで川底を突いて前に進む。
これらはCambridgeから来た貸し船でパントと呼ばれている。船の形は平べったくボートよりむしろ和船に似ている。
漕ぐにはオールの方が早そうだ。 流れの速い日本の川ではこの竿は役に立たないだろう。 

しかし、このケム川はほとんど流れが無い。しばらく見ていてもどちらが上流なのか下流なのかも分からない。
日本なら湖か池の様な静水。デダムで見たのはオール式のボートだけだった。パントはケンブリッジの名物らしい。

Cambridgeに向かって左岸を歩いていた。見渡す限りの田園風景。grantchester付近に橋は無かったし、右岸には道も無かった様だ。  川沿いの道はやがて住宅街に入って一旦途切れた。案内板も見当たらなかったが、川から外れない様に道を探し、再度、川沿いに出る。 やがて夕闇も迫り、涼しくなった。

旅行案内書によればパントの貸し出しは日没までとなっているがこの時間は、まだこれから行く人、帰る人が行き違う。
田園風景から町外れの公園の様な雰囲気に変わった。川岸も草むらから石の護岸になった。

やがてCambridgeのパント乗り場が見えてきた。ベネチアのゴンドラの船着場の様な雰囲気。 船頭が歌うカンツォーネが聞こえないところが違う。  写真を撮りながらの2時間程のウォーキング。着いたところで9時頃、丁度日没になった。

Cambridgeは賑やかな学生街。気取ったレストランより、気軽に入れるパブの様なファミレスの様な店が並んでいた。
チキン専門店に入ったが、フライドチキンでなく、照り焼きだったのが珍しかった。

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